https://ja.wikipedia.org/wiki/64%E5%BC%8F7.62mm%E5%B0%8F%E9%8A%83
64式7.62mm小銃

使用する7.62mm NATO弾は、採用当時の日本人の体格を考慮し、常装薬弾に比べ薬量を削減した減装薬弾を使用している[79]。採用された弾薬は「M80普通弾」「M62曳光弾」「M82摸擬弾」「M63空包」などがあった[26]。
結果的に連射速度が低下し、遊底の作動が緩やかになるため、命中精度の向上に寄与しているとされる。また、常装薬弾に比べ反動が軽減しているといわれている。64式専用の弾倉(マガジン)は複列(ダブルカラム)式で、最大20発装填できる[68]。また、残弾確認孔が左側面に存在する[68]。

一方で、国産弾は規格を定める際に64式の性格を熟知した担当官によって雷管の性能を64式に合わせて鈍感にしてあったため、ドイツ製NATO弾で射撃をしたところ、全弾が遊底閉鎖と同時に発火(自爆)してしまったという[80]。
開発者の一人である津野瀬光男は、有事の際にアメリカ製NATO弾の補給を受ける場合は、危害防止の措置として雷管の性能チェックをしておく必要がある、と自身の著書で述べている[80]。

そのため、規整子(ガスレギュレーター)を切り替えることで通常薬量の7.62mm NATO弾を発射することも可能ではあるが[66]、弾薬のチェックが必要となるのでは結果的に補給面には不安が残った[注 21]。



なお日米安保の歴史が数十年、「自衛隊員が64式小銃や62式、74式機関銃で米軍規格弾薬を実際発砲した」証言は見つからない。