>>944
 米国の均質甲鈑(均質装甲)は基本的にはclass Bですが、比較的薄い装甲例えば2in前後の厚みとしては確かにSTSが均質装甲として使用されることもあります。
日本でも5500t軽巡の防御に1in×2のHTが使用されていたことがあります。
 しかしSTSは基本的にはHTやDSのような船体構造材の「高級な物」ですので、STS薄板が使用されているから「装甲」であるとは言えないのです。
 特に10mm前後のような薄板の場合、大口径(大弾重)砲弾(爆弾)に対しては僅かに撃速を奪うかもしれませんが、
単体では殆ど防御力を持たず恐らくは対艦用の弾底信管を作動させることもないのではないかと思います。

 但し日本の改装戦艦では船体構造で使用されたHT薄板も水平防御力に算入していますから、
多重装甲のなかで僅かな防御力を持つことは間違いないとは思います。
装甲として期待されたというより船体構造にも多少の対弾性能はあるという話ではありますが。