安倍晋三に総理復帰を決意させた「高尾山登山」にも統一教会関係者がこぞって…


阿部氏は文鮮明氏に信者の獲得を命じられイギリスやイスラエルで布教活動をおこない、日本に戻ってきたのは2010年だったという。
そう、まさに安倍晋三氏が下野していたときだった。

絶対に安倍晋三を総裁・総理にしなければならない。
そこで阿部氏は、自身が会長を務める統一教会系の政策シンクタンク「世界戦略総合研究所」で安倍元首相を招いて講演会を開催したほか、
「気落ちする安倍元首相を励ますため」に高尾山の登山を企画したという。

この阿部氏が企画したと言う「高尾山の登山」というのは、2012年4月30日におこなわれたものだ。



この安倍元首相に総理復帰を決意させた高尾山登山について、阿部氏はこう語ったのだ。

「私たちが若者たちを300人ぐらい集めてですね、
『安倍先生、もう一度立ってください。私たちは応援しますよ』と。そのときね、安倍さんは
『自分は日本国民に迷惑をかけたから、それはできないんだ』と言ったんだけど、
いや、そんなことなくて、やっぱり安倍先生あなたしかいないんですよね。
(安倍氏は)自分を支えてくれる人がすごいいるんだったら、自分ももっとやっていいと思えて、もう一度ね、選挙出て、それで彼は立ったんだ」

よほど思い出深いのか、ときに声を震わせ、涙ぐみながらこのエピソードを語る阿部氏。
つまり、阿部氏の主張では、安倍元首相を励ますために駆けつけた300人というのは、
文鮮明との約束を遂行させるために是が非でも安倍氏を総理に返り咲かせようとしていた統一教会の力によって集められた、というのである。

実際、この日の登山には統一教会系の人脈が参加していたことが確認されている。
たとえば、「世界戦略総合研究所」の事務局次長である小林幸司氏や筆頭理事の加藤幸彦氏も参加。
小林氏はその後、2013年~2016年の「桜を見る会」に4回連続で招待されている人物だ。
さらに、安倍応援団のひとりである小川榮太郎氏も参加していたが、小川氏と阿部氏は「1年に何度か会う」仲であることを小川氏自身が認めている。

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