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 米国防総省は3日、気球は米中部6万フィートの上空を東に向かって飛行していると
発表。だが具体的な位置については明言を避けた。

 国防総省のパット・ライダー報道官は、気球は監視機器を搭載しており、
米上空をさらに数日飛行する見通しだと述べた。国防総省は引き続きあらゆる選択肢を
検討しているとしたが、米領空を離れる前に撃墜するかどうかは明らかにしなかった。

 ホワイトハウスのカリーヌ・ジャンピエール報道官は同日、バイデン氏が気球について
1月31日に報告を受け、米軍にあらゆる選択肢を検討するよう指示したと明らかにした。
報道官によると、どの選択肢も現段階で排除されていない。

 国防総省はステルス戦闘機F22を緊急発進(スクランブル)させた。
気球の撃墜も検討したが、破片によって地上の住民を危険にさらす恐れがあるとの
懸念から見送りを決めた。
ある米当局者は気球について、スクールバス約3台分の大きさだと語った。

 一方、カナダ軍も2日遅く、「2件目とみられる事例」を監視していると明らかにした。
当局者はそれ以上の詳細を明らかにしていないが、
米国防総省のライダー報道官は「ある気球を追跡中だ」と述べている。

 気球が上空を通過していたとされるモンタナ州には、
核弾頭が搭載可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ミニットマン3」が保管されている
マルムストローム空軍基地がある。ある国防総省高官は、
機密情報に関わる施設については対策を講じたが、気球に搭載されている
偵察システムは低軌道衛星以上の情報収集能力は限られるだろうと述べている。

https://jp.wsj.com/articles/blinken-trip-to-china-postponed-after-suspected-spy-balloon-spotted-over-u-s-11675465385