米 射程150キロのロケット弾 供与 ウクライナ支援2900億円
産経新聞 2/4(土) 8:05配信

米国防総省は3日、ロシアの侵略を受けるウクライナに対し、初となる長射程のロケット弾「GLSDB」の供与を含む約21億7500万ドル
(約2900億円)の追加軍事支援をすると発表した。 春先ともされるロシア軍の大規模攻勢に備え、ウクライナ軍の装備を強化する。

GLSDBの射程は約150キロで、高機動ロケット砲システム「ハイマース」から発射できる。
ウクライナ軍が現在ハイマースで使っているものに比べると2倍近い射程とされ、これまで届かなかった標的やロシアの支配地域の
深部を攻撃できるようになる。

国防総省のライダー報道官は同日の記者会見で、GLSDBの供与に関し
「ウクライナが自国を防衛するための作戦とロシアによる占領地の奪還を可能にする」と指摘した。(後略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd86e87a7602b621961f9ff0dc7ef14520b0922e

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GLSDBは、航空機用のGBU-39小直径爆弾 (SDB) を、クラスター弾禁止条約で運用が停止されたM26ロケット弾のロケットモーターに合体させた兵器です。

アメリカが供与を拒否しているATACMS(射程300km)には及びませんが、今まで攻撃できなかった縦深目標を攻撃することが可能になります。
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このシステムの長所は、誘導爆弾としては比較的安価で小型なGBU-39小直径爆弾 (SDB)と、余剰品のM26ロケット弾のロケットモーターを組み合わせる事で、
ハイマースのランチャーに6発搭載可能で高精度かつ安上がりで長射程を実現できるという点です。

ATACMSはより射程が300キロと長く破壊力も大きいものの、1発当たりのコストが高くハイマースには1発しか搭載できないから、現在のウクライナ戦線では
かなり有用な装備です。