減損ウラン(げんそんうらん)
depleted uranium. 
ウラン濃縮施設で発生するウラン235濃度が0.2~0.3%の廃棄濃度ウランをいう。
あるいは、原子炉内で燃焼することにより、ウラン235濃度が使用前に比べて低下したウランをいう。
どちらも劣化ウランとも呼ばれ、用語としては区別せずに用いられている。
米国では軽水炉の使用済燃料は直接処分し、再処理・ウラン回収を行わない
政策を採用していることもあり、depleted uraniumは専らウラン濃縮施設で発生する
廃棄濃度ウランを指している。日本では減損ウランと劣化ウランの用法に区別はないが、
再処理施設で分離されたウランについては、減損ウラン又は劣化ウランの呼称を用いず、
回収ウランと呼ぶことが多い。

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つまり劣化ウラン弾のウランは、ウラン235濃縮過程で発生したウラン238であり
使用済み燃料と異なり、プルトニウムなどの核分裂生成物(FP)を含まず
半減期が45億年と死ぬほど長く、放射能は極めて低くガンマ線も出ない。
ただし半減期で生ずる娘核種はベータ線も出す