まあ「独裁」というのは国家機構が分権的でなく集権的で、ひどい場合には三権分立も形骸化していて、
一部の個人や評議会に権限が集中しすぎているときにも使うだろうけど、

ナチスドイツの場合は、個人の恣意で法を超えようとしたという面があった。彼らはドイツ帝国以来の
官僚制に宣戦布告して、公文書を残すのをやめてそのかわり口頭での指示に変えていった。法律で憲法
の効力を停止してしまうくらいなんだから、「総統の命令」で法令を乗り越えるのは簡単なんだよ。

有能な指導者がスピード感をもって、既存の常識にとらわれずに、中小企業のワンマン経営風に国家を
運営すれば、ドイツは綺麗ごとの理想にがんじがらめにされず閉塞を脱して再び強い国になれると思われた。