F-18Eにしろ、F-2にしろ原型機とはほとんど共通点が無い
F-18Eなんてサイズからして全く違う
そこまで改造するなら、最初から新設計の方が制約が無くて良かったはずだ
それなのに原型機と同じスタイルにするのは、政治的にそうする必要があったからだ
某自称軍事の専門家がF-2はF-16を少し改造した程度とか言ってしまうように
素人の政治家は見た目が似てれば簡単に騙せてしまうからだ
戦闘機は政府発注品だから、政治家を納得させるということからは逃れられない

その点、今回のF-Xでは独自開発を勝ち取っただけでなく、研究開発費でも特別待遇を勝ち取った
X-2実験機やXF9-1の存在が政治家を納得させるのに大いに役立った
技術者が素人の政治家を納得させるには、難しい説明よりはX-2やXF9-1が実際に成果を出したの見せる方が遙に説得力がある
「百聞は一見にしかず」という諺は現代でも生きている

テンペストには国内外の政治家や官僚を説得する材料がなさ過ぎた
CGや模型の展示公開だけではイギリスの技術力を信頼させることができなかった
その結果、国内財務官僚には渋られ、伊瑞の政府・軍幹部の説得にも失敗した
イギリス軍需産業もそこら辺を軽く見ていたところもある
政治家にエンジンや軽量化技術といった構成要素研究の必要性を訴える姿勢に欠けていた
その結果、スウェーデンには逃げられ、日本への説得材料に利用しようと考えていたイタリアに裏切られる結果を招いた
まさかイタリアがF-3ベースで良いと言い出すとは思ってなかった

戦闘機開発は政治家や官僚への周到な根回しが必要なのは日本もイギリスも同じだと言える