ギルキン質問コーナー

Q
ギルキンさんは歴史がご専門とのことですが、
この戦争が似ている戦争はどれになりますか

A
日露戦争です
日本を格下の相手だと甘くみて、しかも満州など本当はそれほど欲しくもなかったのに、
だらけた戦意で望んだ結果、
優れた指揮系統に支えられた近代的な軍隊に叩きのめされ、大量の死者と捕虜をだし、
軍隊は指揮官から離反し、ロマノフ朝ロシアは崩壊しました

帝政ロシアにおいては、日本人のことを、「未開の地のアジアの土人」が背伸びしている国だと勘違いし、
当時の新聞には、ロシアの将軍たちがサルを棒でたたくマンガが毎日のように掲載されていました

しかし日本人はアジアで初めて紡績工場を自ら建設し、
日露戦争の後には、全アジアで初めて航空部隊を所有した国家です 
第二次大戦のときには航空母艦も多数所有しており、国際的にも優れたレベルの提督を輩出しています

日露戦争の時点で、日本の海軍は軍艦の形を工夫してあり、ロシア軍よりも大砲の発射確度が広かったのですが、
そのことも情報をないがしろにしていた帝政ロシア軍は知らなかった


現在のロシア連邦は、国民の大半は、「ウクライナは片手で捻りつぶせる」と思っているし、口に出していっていますよね
テレビでもそういう言説が常に流れています
この戦争がどの戦争に似ているかの答えの証明になるかと思います