あと砲弾用の薬莢には、どう考えてもドーナツ袋に入った黒色火薬など使用しない

カタパルト用の装薬は、砲弾用のpropellant chargeではなく、impulse chargeと呼ぶ
これは水上魚雷発射管や爆雷投射器の火薬と同じ呼称

インパルスチャージで調べると、プライマーの周りに黒色火薬が巻き付けられているのがわかる
見つけたのは1959年の米軍マニュアルなので、すでに火薬で射出するカタパルトなど存在しない
画像は魚雷発射管の薬莢だが、まさにドーナツ状の黒色火薬がある

火薬カタパルトは、射出機の重量などにより装薬量を調整するが、基本的には28ポンドの無煙火薬で打ち出すらしい
これはアリゾナに搭載された5インチ副砲薬莢に入れる25ポンドより多い
多い装薬に黒色火薬を追加して爆発力を高めているようだ
射出物の重量が5インチ弾とは全然違うので当然と言えば当然

その意味、砲弾には使わない黒色火薬のドーナツ袋はやはりカタパルト専用と言える

とはいえ、アリゾナの黒色火薬庫がカタパルト専用である必要がないのは繰り返してる通り
カタパルト用の黒色火薬ドーナツ袋が入っていれば、他の用途の黒色火薬が入っていても「カタパルト用の黒色火薬が入った火薬庫」という命題は真なので

https://i.imgur.com/gXANXZP.jpg