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兵器とは常に未完成なもの

海軍砲術史によるとアウトレンジ戦法では観測機を三機用意

・ 主観測機が距離測定を行う。自機の高度を基線長として目標との角度(俯角)から三角関数で距離を割り出す方式
  砲戦開始後は弾着観測を主任務とする

・ 副観測機は方向測定。状況により主観測機の援護

・ 測的機は敵艦の測的を行う

基本高度3千メートルで観測し、測距範囲は最大8万メートルまで

測距精度は熟練搭乗員の場合、距離3万メートルで誤差400~700mと良好

機材の九一式機上観測鏡は改良を重ね改一から試作の改六まで進む

「併し太平洋戦争中、圧倒的な制空権を確保し得なかった為め、本鏡使用の場面は皆無で、約10年間苦心して完成した兵器も、遂に其の威力を発揮し得なかったのは遺憾千万である。」
日本の光学工業史

本来の実力を発揮させてやりたかったが