>>217
このスレのテーマでもあるが「国家戦略」というものが
整備されてきたのは割と最近なのです。

概念は1954、1967年のリデル・ハートの「戦略論」での「大戦略」が初出だとされる。
その後、60年代、70年代は「核による相互確証破壊」が跋扈し、
「戦略」自体に否定的な傾向があった。

それが、80年代の西側の「大戦略による冷戦の勝利」で再び着目され、
その基礎理論になったコリン・グレイやルトワックが、
第一線を少し離れて執筆しだしたのが90年代から2000年代。
本当にまとまってきたのは2010年代。

だから、今の50代、60代の若かりし頃には、
まともな「戦略理論」は「普及してなかった」。
彼らが大戦略()国家戦略に無知なのは、ある意味「必然」。

問題は「分かってない」のに「分かったふり」をしてることだ。

「戦略の定義」すら「実はオーソライズされていない」のに、
巷では「戦略」「戦略」「戦略」という言葉が溢れている。
猫も杓子も「戦略」。