ウクライナがスウェーデン製戦闘機「グリペン」も欲しい理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3e2df19f139a3a454596ae481870a08e9991782
2022年2月24日、ロシアがウクライナに対する全面戦争を始めた日の夜、NATOから
密かに情報を得ていたウクライナ空軍は、保有機を郊外の臨時の滑走路や道路に分散させて、
侵攻の火ぶたを切ったミサイルによる集中攻撃から救った。

それから1年半後、ウクライナ空軍は道路などへの疎開作戦を芸術の域にまで
高めているようだ。ロシア軍が基地にミサイルを撃ち込もうとするたびに、
そこをもぬけの殻にしてみせている。

F-16を全備重量で運用するには、きれいに整備された約760mの滑走路が必要になる。
F-16にはFODを排除する仕組みがなく、胴体下部の大きく開いたエアインテークが
破片などを吸い込んでしまう。

対照的に、グリペンはタフで敏捷な小型機で、F-16よりも分散した路上での作戦に
向いている。MiGのようなFOD遮蔽扉はないものの、頑丈で長い着陸装置を備える。
さらにスラストリバーサー(逆噴射装置)や、ブレーキの役割も果たす
カナード(前翼)があるため、約460mのきれいな路面から作戦行動が可能だ。