https://www.sjac.or.jp/pdf/publication/backnumber/202209/20220902.pdf

今思えば2022年7月の航空ショーが転機だった
テンペスト紹介コーナーに何故か日本のXF9の模型とXF9-1の試験動画が展示された
いくら協力関係とはいえ、テンペストとは別計画のエンジンを展示するのは不自然
テンペスト構想が掲げる2035年実用化にはエンジンが間に合わないと認めた形になっていた

離反の姿勢を鮮明にしてくスウェーデンやイタリアに対して、日本のエンジンを利用することで早期実用化をアピールしたかったのか?
同時に2027年迄に技術実証機を飛ばすという2035年実用化には間に合わない計画も出していた

この航空ショーを境にマスコミ各社が同一機体と報道し始めた
XF9を搭載した双発戦闘機を日英双方が開発するというのはコスト的には無駄だ
特にイタリアにとっては、わざわざイギリスに機体開発費を渡して自国向け機のカスタマイズするより
既に開発がスタートしており、開発費も日本持ちだったので、日本の次期戦闘機を利用した方が得だった

こうなるとイギリスは独自設計のテンペストを開発できる可能性が無くなり、日本の次期戦闘機を受け入れるしかなくなった
日本側の配慮で共同開発と称してくれることで対面を取り繕うこともできた
一部の軍需メーカーの不満と政治的動きがチラホラ見えたが、テンペスト構想は実現できないまま日本の次期戦闘機を受け入れる方向で進んでいる