ほへー

都市の暑さで葉が赤く カタバミが適応進化―千葉大など
2023年10月21日05時13分
ttps://www.jiji.com/jc/article?k=2023102100138&g=soc
千葉大などの研究チームは、道端などで見られる野草のカタバミが、
「ヒートアイランド現象」により気温が高くなる都市部で
葉の色を赤く進化させて適応していることを発見した。
温暖化が進む将来の生態予測や、高温環境でも栽培可能な農作物の開発などにつながると期待される。
論文は20日付の米科学誌サイエンス・アドバンシズ電子版に掲載された。

カタバミは道端などに自生。葉が緑と赤の個体があるが、
紅葉のように季節によって変化することはなく、遺伝的に決まっている。
 千葉大の深野祐也准教授らは、都市部で赤いカタバミが多く見られることに着目。
東京近郊26地点に生息する個体を調査した。農耕地が多くを占める緑地ではほぼすべてが緑の葉だったのに対し、
主要駅に近く、アスファルトに囲まれて高温になる都市部では、赤い葉が多かった。
 温度条件を変えて栽培実験をしたところ、25度では緑の葉の成長が早かった。
35度だと赤い葉の成長量が多く光合成も活発で、高温の都市部では、赤い葉への進化が有利に働くことが分かった。
 さらに、一般市民や科学者らが生物の観察記録を投稿するSNSを活用し、
世界各地のカタバミの写真約1万枚を分析。世界的にも都市部ほど赤い葉が多い傾向が見られた。