イスラエルは、主にトルコやロシアから原油輸入を行っている。
トルコからの輸入は、アゼルバイジャンとイラクのクルド人自治区からパイプラインでジェイハン港へと輸送された原油であり、
ロシアからの輸入は黒海沿岸にあるノヴォロシース港から輸送された原油である。

アゼルバイジャンはイスラエルから先端兵器を購入し、最近ではナゴルノ・カラバフ紛争で軍事支援を受ける等イスラエルと緊密な軍事的関係を築いている。
さらに2019年からはガボンやブラジル、米国といった周辺地域外からの原油輸入を拡大しており、2023年3月からのイラク・クルディスタン地域からの原油輸出停止にも対応することができている。
イスラエルは以前から、アラブ諸国による石油禁輸が実行されてもエネルギー安全保障が脅かされない輸入体制を整えてきた。