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ウクライナの第110独立旅団で迫撃砲部隊を指揮するRomanによると、ウクライナ側の砲弾不足のため、ロシアには塹壕の強みが生じているという。
Romanによると、ロシアの最大の強みの一つが、彼らの塹壕である。
Ivanも同じ意見を述べており、「ロシア軍は塹壕の工法においてウクライナよりはるかに進んでいる」と語っている。
この秋にドネツクの各戦線で取材した他の軍人たちも、同じ意見だ。
「ロシア人は300-500m進むと、塹壕を掘る。そこから300m進んで、また掘る。もっと掘る」
「ロシアの塹壕は我々のよりも深く、安全性も上回っている。彼らは土地を制圧したら、塹壕陣地を掘って土地の確保を図る」
「ロシアの陣地を奪えると、我々はとても嬉しい。何故なら、彼らの塹壕は我々のものより、出来が良くて安全だから」
Romanの考えによると、ロシア軍が良い塹壕を掘ることができるのは、ウクライナ軍の弾薬不足で、敵の陣地構築を妨害できないのが要因だという。
彼の計算によると、戦争が始まった当初、迫撃砲部隊は敵砲弾が3発飛んでくる間に1発の砲弾を発射できたが、今ではその差が8:1に開いている。
「爆劇が絶えないので、迫撃砲兵の活動時間も制限される」とも話していた。
そのため、現在では特定の陣地に対する制圧射撃と歩兵突撃が主流となっている。
この状況を受け、Zaluzhnyiはキエフの同盟国に対し、敵ドローンに対抗するための無人機や電磁波兵器など、制空権掌握のため最新技術を供与するよう要請した。
前線が停滞しているというZaluzhnyiの話をゼレンスキーは否定したが、Zaluzhnyiの話はウクライナ国民と国際社会に悲観的な戦況を印象づける結果となった。
しかし、前線にいる兵士たちにとって、彼の発言は現状に合致したもので、何も新しい要素はない、とIvanは言う。
Ivanの話によると、Zaluzhnyiの発言は海外の後援者に向けたメッセージであり、
海外にいる連中に戦況を正直に伝えて警告を与えることが、Zaluzhnyi の意図するところだったと言う。
ソース:
https://english.elpais.com/international/2023-11-13/under-siege-on-the-ukrainian-front-line-of-avdiivka-russians-are-more-prepared-for-war-and-to-die.html