東京都内で自民からの保守層離れ深刻 内閣不信影響か
首長選などで「都民ファーストの会」存在感
https://www.sankei.com/article/20231117-GB67XSVVW5L5JJQDIDMYE7YBW4/

9月以降の多摩地域の首長選や都議補選で3連敗を喫した自由民主党からの保守層離れが深刻化している。
衆院選の区割り変更に伴う東京都内の候補者調整をめぐって一時関係の悪化した公明党との修復遅れを指摘する声もあるが、
支持率が低下する岸田文雄内閣に対する政治的な不信感が大きいとみられる。

一方で、自由民主党に代わる受け皿として、
小池百合子都知事が特別顧問を務める都民ファーストの会が着々と勢力を拡大しており、
都内で続く首長選でも存在感を増しそうだ。



自由民主党にとっても、知名度のある小池氏を敵に回して選挙に勝てる体力的な余裕はない。
「9千票も差がつくとは思わなかった。政権への批判票は少なくない」(幹部都議)
と青梅市長選の結果には戦々恐々だ。

青梅市はもともと保守が強い地盤とされ、
「保守層の票が都民ファの候補者に流れた。都市部にも波及する可能性は否定できない」(同)
と今後の選挙戦への影響を危惧する。

こうした傾向は、9月の立川市長選で自由民主党が推薦する候補者が敗北し、
10月の立川市選挙区の都議補選(欠員2)で自由民主党の公認候補が立憲民主党、都民ファが公認した候補に敗れたことでも顕著だった。
特に都議補選では、小池氏が都民ファの候補者の応援演説に3回も入る力の入れようで、
都議会の議席は自由民主党と都民ファが同数となり、並んで第1会派を占めるにいたった。