>>817
一般に第一艦隊と第一戦隊の分離は決戦の放棄というより連合艦隊司令長官と第一艦隊司令長官の兼任は指揮上支障があるとの考えで議論されていた
この話は大正12年の第二次改定国防所要兵力案で初めて記録に出てくるので決戦の放棄を意味はしてないよ
最初の案から連合艦隊司令部を分離する場合はGF長官が独立旗艦に座乗して予備艦一隻を含むとされたので事実上第一戦隊を分離する前提になっていた(GF長官が旗艦を降りて陸に上がれば良いんだが、当時の海軍では受け入れられなかった)
なので一艦隊から一戦隊を分離する事が目的だったのではなくGF司令部を一艦隊から独立させる事が目的なんだよ
この思想は昭和13年の第三次改定国防所要兵力案で否定されてやっぱりGF長官は1F長官を兼任すべきと言う保守派が勝って昭和16年度海軍戦時方針でもそのままだった
じゃあ何故分離したかと言うと記録上昭和15年11月に山本GF長官が分離案を蒸し返して米内をGF長官にせよと言い出した所から突如浮上した
この談合で具体的に何を議論したかは伝わっていないが、結果として米内GF長官は実現せず、山本GF長官・高須1F長官の体制になる
この話を主導したのが山本なので実は艦隊決戦なんて起こらんよと内心考えていた可能性は無きにしも非ずだが、表向きの理由は艦隊決戦の否定ではない