>>201
>現代保守系の推す「複雑系科学」

「リベラル派の社会科学」が何故失敗したかと言えば、社会科学による原理原則を抽出しても、複雑な現実の世界とはどうしても乖離する。

これに対処するために、社会科学的な要素還元論を越えて「複雑なものを複雑なのもの」として扱う「複雑系科学」が登場した。
経済学では、リベラルの新古典派総合のポール・サミュエルソンに対し、
「政府は一定の通貨を発行するだけで他は余計なことはしない」というミルトン・フリードマンのマネタリストが勃興する。

サミュエルソン(新古典派総合)vs.フリードマン(マネタリスト)という現代経済学最大の思想対決の構造が生まれた。
80年代の共和党レーガン政権のレガノミクスはフリードマンの政策の流れを組む。
(実は、軍事支出でかなり外れてはいたのだが。)
アベノミクスも、大きく見ればこの流れです。通貨に関してはイールドカーブコントロールですが。