WW2の「高速戦艦(巡洋戦艦にあらざる三拍子揃った新鋭戦艦)」って、やっぱ侮れませんよ。
日本は真珠湾攻撃以降、行動中のアメリカの高速戦艦を「1隻たりとも撃沈できなかった」
会敵の機会もあり、ミッドウェイ海戦に次ぐ前半期の「大敗」と言われる第3次ソロモン海戦で戦艦ワシントンとダコダにえらい目に合わされました。
この海戦でガダルカナル島を巡るメジャーオペレーションの決定的な敗北が決まった。

五十六「頭の固い鉄砲屋の考えを変えるのには、航空が実績をあげてみせるほか方法はないから、諸君は更に一層訓練や研究に努めるべきだ」
こういう大言壮語は「行動中のアメリカ戦艦を1隻でも沈めてから言うべき」でしたね。

将来の戦いで航空戦が主軸になることは、かなりの「偏屈な大艦巨砲主義者」でも理解してましたよ。
そこまでの変人は帝国海軍にもいなかっただろう。
各水上戦闘艦にも執拗なまでに水上機を搭載してたろ?
航空優勢がないとまともに作戦できないことくらい当然、理解してた。
むしろ、「航空主兵派」の発想の方が歪だったように思うのですがね。

航空機の性能が向上したからって、空母機動部隊に一点賭けするような急激な方向転換は日本には現実問題として厳しいでしょうが。
「金がない」でしょうがw
古い艦を改修、改修して何とか回していたのが日本海軍でしょうが。
南雲機動部隊だって赤城と加賀は改修空母ですよね。
飛龍、蒼龍もかなり実験的な艦でしょう。
翔鶴、瑞鶴がはじめてのまともな空母です。
もっと空母を増やそうにも、帝国海軍の空母建造のポリシーがまだ試行錯誤の段階にあった。
それは、みんな知ってるはずだろう。

どうも、前提を無視して、不当に水上艦を叩いて変なイメージを流布してるように。
対象脅威のアメリカ海軍は「海上・航空・海中」での3平面全体での行動保証を目指していました。

スプルーアンスはちょっとやり過ぎ(戦艦保護活動家)だったとは思うが。
でも、この偏屈な水上戦屋に帝国海軍は何度も決定的にしてやられてますよね?
何か、日本の方が間違ってたとは思わんか?
事実、やられているし。