ウクライナ情勢
ロシア、ウクライナですでに「併合」した4州以外にも占領地を広げる新計画

ISWは以下のように指摘した。「このたび報道されたロシアの2026年までの計画は、ロシアが長期的な戦争に向けた準備を続けていることと軌を一にする」「ロシア軍司令部は戦略備蓄を形成するため、(軍の)長期的な再編と拡大を続けている。またロシアは、長期的な戦争を維持するために徐々に防衛産業基盤の動員を進めてきた」

この分析で、ISWはビルトの伝えた新しい計画は十分に現実味があるとの見方を示した。理由はロシアのウラジーミル・プーチン大統領が先ごろ、「ロシアの領土」からのウクライナ部隊の撤退が戦争終結の必要条件だとする「拡張主義的な発言」を行っていたからだ。

「ロシアが(違法に)併合した4州を超えて占領を拡大しようとしているという中長期計画も、ウラジーミル・プーチン大統領を含むロシア高官が最近、拡大主義者的な発言を再び始めたことや、ロシア軍がハルキウ州の占領地を拡大すべく攻撃を続けていることを考えると、現実味のある話だ」とISWは指摘した。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/12/4-203.php