>>323
木を見て森を見ない物知りの典型だな

第一次大戦後、ガリポリの敵前強襲上陸を研究したのが日米
その結果、それぞれが敵前上陸作戦のスタイルを完成させ水陸両用作戦の先進国になるが、日本陸軍は奇襲上陸、アメリカ海兵隊は強襲上陸の方向に進む

敵前上陸を最初に実践したのは日本の方で、中国大陸で何度も成功させるが、制海権も制空権もある海域の短距離移動で夜間や払暁の奇襲侵入が原則
マレー半島は真珠湾より前、宣戦布告前の奇襲上陸で、コタバルは飛行場の警備隊がいたので戦闘が起きたにすぎない

アメリカの方は、ガ島は無血上陸で、本格的な敵前「強襲」上陸は43年11月のタラワが最初
午前6時の艦砲射撃と航空攻撃に始まり、敵の反撃を当然の前提としてLVTと戦車揚陸艦で上陸する作戦とはまるで別物

ガリポリやウェークのような醜態にはならなかったものの、舟艇などのハードや揚陸指揮やオペレーションなどは反省点だらけで、続く敵前強襲上陸作戦の都度、これらを進化させていく

これも、戦前期からの太平洋島嶼強襲上陸を構想し、揚陸艦艇や作戦を準備してきた成果
奇襲上陸を旨とし、たまたま起きた戦闘にその場で対応してきた日本軍とは質的に全く異なる