https://www.aviationwire.jp/archives/231881

古い記事だけど時系列を考えるにはちょうど良いので貼っておく
2021年7月段階で獲得すると言われた予算では、絶対に機体設計やエンジン開発なんてやってない事がわかる
日本はこの時点で次期戦闘機開発チームがスタートしており、機体やエンジンの開発は予算が付いてスタートしている

どうみてもイギリスは基礎研究みたいなとこから始めていた事がよくわかる
予算は本当に正直に計画の状態を示してくれる
エンジン研究の話が出てこないのは、日英エンジン共同実証頼みで進んでなかったということ
この年の12月に日英エンジン共同実証事業が合意している

イタリアやスウェーデンは2035年実用化前提でイギリス政府と協議している
現実の開発が遅々として進んでいない事は、テンペスト参加国だから早々に気がついたのは間違いない
そして2022年4月にはイタリア国防相が日本の次期戦闘機開発参加を打診してたことを日本の防衛省も認めた

現実問題としてFCAS(テンペスト)を2035年実用化前提で2025年から共同開発段階でやるとしたら
イギリスが機体やエンジンをある程度設計・開発を進めないとスケジュール通りにならんのは伊瑞政府・軍当局も気がつく
出してきたのは2027年迄に実証機を飛ばすという政府間交渉を無視した計画を出してきた
これではイタリア・スウェーデンがイギリスの計画に同意しなくなるのは無理もなく
出資が得られないから英国政府・軍当局もチームテンペストのプランを見限るしかなかった

GCAPの交渉でも予想を超えた厳しいものになったのも必然
イギリス側に交渉の武器になるような技術が存在してなかったから
だからマスコミの予想に反して先にワークシェアなんて獲得できなかった
財政的・技術的貢献に応じてというチームテンペストには非常に厳しい内容に応じるしかなくなった

外交的信用も失墜してるから、イギリスは日本の次期戦闘機を受け入れて共同開発の体裁を取るので精一杯