イタリアやスウェーデンは、何故エンジンが影も形も無いのかをイギリスと問いただしたはずだ
2021〜2022年の段階でエンジンが影も形もなければ、2035年実用化なんて無理だと容易に推測できるから
これで日英エンジン共同実証エンジンをベースにテンペスト用エンジンを開発するという目論見は難しくなった
実証エンジンをベースにしてしまうと、どう考えても2035年実用化は無理でイタリアとスウェーデンがテンペストから降りてしまうから

テンペスト参加国を繋ぎ止め、イギリスが機体設計をする構想は日本のXF9を使わないといけないという状況に追い込まれた
それが2022年7月のファーンボロ航空ショーにおけるXF9の模型とXF9-1試験動画の展示、そしてテンペストのイメージ図が大きく変更になった
実証エンジンベースのテンペスト用エンジン前提とXF9エンジン前提では形状やサイズが大きく変更になるのは当然
ただ、XF9エンジン双発の機体なら、イタリアにとってはイギリスに設計させるのはリスク・コスト面で全くメリットがない
既に日本の開発費で設計・開発を進めている日本の次期戦闘機をそのまま使った方がよい
なぜなら、開発が失敗したとしても、開発費の損失の大半は日本が被るのでイタリアには被害が少ないから
わざわざイギリスに開発費負担までしてリスク高の事をさせるメリットがイタリアには無かった
だからイギリス設計の機体構想は支持しないで日本の次期戦闘機を利用する事を主張した
そして、戦闘機開発の技術準備でも日本の方がイギリスより遙に良好な事もイタリアは把握していた
ただ、スウェーデンは大型双発機は運用構想にないので、大型双発機開発のGCAPには参加を見送った