ウクライナ、ロシアとの戦争の新たな段階に突入:掘って掘って掘って -WSJ
最近の戦場での敗北によるプレッシャーの下、キエフはロシアの春季攻勢に備えている

この地域の兵士によると、戦闘任務に就いている部隊は、しばしば銃撃を受けながら塹壕を掘ることを余儀なくされているという。この任務の複雑さは、人手だけでは不十分であることを意味する。

カーネギー国際平和財団のロシア軍専門家であるダラ・マシコット氏は、ドンバスにはアヴディフカやバフムートがウクライナの抵抗拠点の役割を果たしていた時代に匹敵するような軍事拠点はほとんど残っていないと指摘する。つまり、ロシア軍が前進するたびに、ウクライナはしばしば準備不足の陣地に撤退しなければならないのだ。

戦略的撤退は、部隊にとって最も困難な戦闘作戦のひとつである。なぜなら、部隊は自陣を攻撃から保護しつつ、進軍してくる部隊と戦わなければならないからだ。ウクライナの軍隊が必ずしも熟練しているわけではない。特に過去2年間、ウクライナで最も訓練された部隊の多くが死傷しているからだ。
ウクライナ軍報道官のセルヒイ・チェレヴァティ氏によれば、東部前線の大部分では、ウクライナが砲弾を1発撃つごとにロシアが7発の砲弾を撃っているという。

政府系シンクタンクのビリエスコフ氏によれば、モスクワは新たな領土の奪取を目的とした本格的な攻撃ではなく、ウクライナ軍を消耗させ、前線に沿って探りを入れるような攻撃を仕掛けたいのだという。この消耗戦略は、ウクライナの兵力を疲弊させ、貴重な弾薬を使い果たさせるのが狙いだとビリエスコフ氏は言う。

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