2021年12月の日英エンジン共同実証事業発表がターニングポイントになった
同時に発表されたRFセンサーの共同実証事業、7ヶ月後に発表された実証機製作
エンジン、機体、レーダーの三大構成要素で実証事業からやらなければならない事実が判明した
これでイタリアやスウェーデンのFCAS(テンペスト)への姿勢が一変した
三大構成要素(機体・エンジン・レーダー)が実証事業からとなれば、ほぼ確実に2030年代中頃に実用化という可能性は無い
しかも、技術開発の遅れをイタリアやスウェーデンに負担しろと言ってくるのも目に見えている
2022年4月にイタリア国防相が日本の次期戦闘機開発参加を防衛省に打診してくる動きになった

タイフーンの悪夢の再来を嫌った結果だろう
当初タイフーンは1990年代前半には実用化という予定で開発されていた
しかし、EJ200の前進であるXG-40実証エンジンの開発スタートは84年と意外と遅く
初飛行が1994年になった上に、初飛行にEJ200が間に合わず、RB199で初飛行する有様だった
開発が遅れていたのはエンジン開発だけではなかったのはお察し
またイギリスがタイフーンと同じ事をやろうとしてるのなら、イタリアやスウェーデンが不支持に回るのは避けられなかった

イタリアとしては早期に乗り替え先を探すしかない(もうイギリスに期待しても無駄だから)
仏独西FCASは三国で設計と生産を独占しようとしてるので、イギリス側に回ったイタリアは冷遇される可能性大
日本の次期戦闘機は設計の主導権さえ認めれば、生産数を増やしたい思惑から、イタリア国内での生産とカスタマイズを認めた
イギリス政府・国防省もFCAS(テンペスト)は実現性が低い上に参加国の支持も得られそうになかった
生産面で条件が良い日本の次期戦闘機に乗るしかなくなっていた