欧州での練習機開発構想が纏まらなかったり、M-346で一本化しないのには理由がある

先ずスペインのエアバスが企画したAFJTは量産数と搭載エンジン問題がある
量産数がスペイン、フランスを合わせても需要が100機あるかどうかビミョー
フランスは絶対にM88エンジン搭載を主張するはず
それに対してスペインは運用経験があるEJ200かF404を希望するのは目に見えている
イギリスを取り込めたとしてもM88採用は認めず、EJ200を推すのは確実
練習機にエンジン二本立てなんて贅沢な事ができないとで、量産数の問題もあり実現性が低くなる
アメリカ空軍という大需要があるT-7Aにはコスト面で敵わない

M-346は既に量産数が100機弱に達しており、エアバスが関与したところで販売手数料が入るだけ
スペインやフランスに機体やエンジン生産の仕事が回ってくることがない
ライセンス生産するだけならアメリカ機だって良いだろという話になってしまう
しかも、古い設計の旧ソ連機をベースにした双発機で運用面で費用と手間がかかるという弱点がある
元々FCAS(テンペスト)構想で手を組んでいたイギリスもホーク後継機でイタリアと手を組むことが無かった

この状況で日本がM-346採用に動くという事は決断できんかっただろう
F-35以降の戦闘機パイロット養成と日米連携を教育段階から採り入れるとなれば
T-7Aを中心とした教育システムを共同開発する方が低リスク・低コストという判断になる
しかも、練習機の共同生産も獲得できるなら尚更