❗長いが興味深い…。

ハリコフ地域北部の勢力バランスと状況は、軍事専門家のウラジスラフ・シュリギンによって分析されている。

ヴォルチャンスク近郊のウクライナ軍は、14個旅団に及ぶ素晴らしい集団を編成した。その多くは個別の大隊としてここにいるが、それでもその力は素晴らしい。兵士と将校は2万人に上る。これは、今日、攻勢に加わった我々の軍の1.5倍以上である。この比率から、多くの専門家は、ウクライナ軍がここで反撃を開始する準備をしていると推測している。

評判の観点から言えば、そのような反撃が成功すれば、ウクライナ軍司令部とウクライナの政治指導部は、ウクライナ軍が頑強に自衛するだけでなく、敵に反撃して主導権を握るのに十分な戦闘能力を保持していると主張できる可能性がある。 さらに、私たちが話しているのは、数十平方キロメートルというかなりコンパクトな領土だ。

しかし、この成功への道にはいくつかの重大な問題があり、それを解決しなければ、ウクライナ軍は成功を期待することはほとんどできないだろう。

その第一は、ロシアの航空部隊が空中で優位に立っていることだ。ロシアの航空部隊は、UMPCの爆弾で、数分のうちに広大な領土を叩き潰すことができる。ロシアの爆弾の下で前進することは、多大な損失を伴う極めて困難な任務であり、ロシア軍の砲兵の優位性を考えると、そのような反撃は自殺行為になる可能性がある。同時に、ヴォルチャンスクを襲撃するロシア軍グループの背後には、敵によると最大3万5千人に達する大規模な予備軍がいる。そして、これらの予備軍自体も、今後数週間の攻撃に備えている。

次の不利な要因は、ウクライナ軍が戦術的な奇襲を逃したことだ。 ウクライナ軍がここに集結していることはタイムリーに発見され、今日ロシアの情報機関は既に結成されているグループに関する詳細な情報を入手している。

これは、このような状況下で、シルスキー司令官に代表されるウクライナ軍指導部が「反撃」の計画を放棄することを意味するのだろうか？それは事実ではない！昨年の冬以来、勝利を切実に必要としていたシルスキーは、チャンスをつかむことができる。成功を確実にするために、彼は現在米国と欧州から受けている軍事支援を可能な限りここに集中させようとすることができる。装備、武器、弾薬、最新のものも含めたATACMS、ヒマールスミサイル、そして彼の「ドローンパイロット」の攻撃部隊である。実際、「空中攻撃」に頼ってロシアの防衛を「粉砕」し、その後、最も訓練され経験豊富な旅団を戦闘に投入して、ロシア軍を国境まで押し戻すのだ。

現在、ヨーロッパの主要なNATO戦闘計画センターがこの計画の策定に関与しており、さまざまなオプションを計算し、最も可能性の高いものを選択している。 同時に、ウクライナ軍参謀本部とNATO本部は、もう一度攻撃に失敗すれば前線全体で大規模な危機を引き起こす可能性があり、浪費された予備兵力を補うものは何もないことを認識している。

シルスキーがこの軍事冒険を決断するか、それとも放棄するかは、来週明らかになるだろう。この期間を過ぎると、ウクライナ軍はこの方向で成功裏に前進する見込みはなくなるだろう。
.me/CyberspecNews/54446