トランプ狙った「暗殺未遂犯」の正体、2年前に筆者がキーウでインタビューしたあの外国人志願兵リクルーターだった
「私の仕事は志願兵を10万人集めて戦わせること。日本人3人を前線に送り込んだ」
木村 正人

暗殺未遂事件で取り調べているハワイ在住のライアン・ルース容疑者(58)の写真を見て腰を抜かした。
キーウで外国人志願兵を募集していたあのライアンだ。
ルース容疑者は外国からウクライナにやって来る志願兵のリクルーターだった。時と場合、場所によって
任務は戦闘、食料や水の搬送など戦闘地域での人道支援に分かれていると説明した。これまでに
外国人志願兵を50人から60人ぐらいリクルートしたと話した。
「日の丸に5人と書かれているが、本当なの」と確かめると「3人をリクルートした」という答えが返ってきた。
そのうちの1人は現在もウクライナ北部ハルキウに滞在、「フミ・カフエ」を運営し、毎日約1000人に
無償で食事を提供している土子文則さん(75)だった。

「善の側に立つのか、それとも悪の側に立つのか。善のために戦いたければキーウの独立記念碑のそばに
座っているライアンを訪ねてくるだけでいい。すぐに前線に連れていってあげるよ」
と言ったルース容疑者はその後、ウクライナを後にした。