[FT]戦争終結望むトランプ氏 ウクライナに欧州軍駐留も:日本経済新聞
www.nikkei.com/article/DGXZQOCB2568O0V21C24A1000000/

(略)
トランプ氏が国家安全保障担当の大統領補佐官に起用するマイク・ウォルツ下院議員に近い関係者や次期米政権の外交政策チームに入っている他のメンバーは、暫定的な国境について合意した朝鮮半島の管理ライン(北緯38度線)の形態が信頼に足る一つのシナリオだと語っている。

(略)

合意の監視と強制についてトランプ氏の側近は、同氏が米兵を一人たりとも配備しないと断言している。国連安全保障理事会の膠着状態を考えると、90年代の常とう手段だった国連軍の動員も論外だ。

その結果残るのは欧州であり、北大西洋条約機構(NATO)経由で結成する米軍抜きの部隊か、欧州独自の部隊しかない。欧州の潜在的な影響力が効果を発揮するのはここだ。

エストニアのツアフクナ外相は11月中旬に沈黙を破り、欧州は和平合意を支えるためにウクライナに部隊を派遣する準備をしておくべきだとフィナンシャル・タイムズ(FT)に語った。

英国の政治用語を使うなら、ツアフクナ氏は世論の反応を探るために「観測気球をあげていた」。2日後になってもまだ気球はあがっていた。欧州諸国はこれに同意する可能性があり、その方法について検討し始めているとみられる。
(略)