「醜い」はダメだけど「醜くないから大丈夫ですよ」もやっぱりダメ…SNSで誹謗中傷を受け続けた東野篤子教授が、それでも発信をやめないシンプルな理由
2/16(日) 11:12配信


東野 私は「醜い」とか「化け物」とか容姿に関して書き込まれると、「容姿について言うのは止めませんか」「差別にあたるから言ってはダメですよ」と、否定します。

 その一方で難しいのが、「醜くないから大丈夫ですよ」と言ってくれる人たちです。善意で言って下さるのは分かっていますけど、外見をジャッジしていることになってしまうので、その人たちにも「それもちょっとダメですよ」と言うしかない。かばったつもりが本人から「ダメ」と言われたら傷つくと思いますが、それを認めてしまうと、本当に醜い人には「醜い」と言っていいことになっちゃうので。

――女性であることそのものへの攻撃も根強いですよね。東野先生に「女に軍事の何が分かる」という人がいるのも見たことがあります。

東野 それはむちゃくちゃ言われますね。例えば「ウクライナがNATOに加盟することなく今の状態で停戦しても恒久的な平和は訪れない」と主張したら、「戦争大好き女」と叩かれ「ウクライナ人を皆殺しにしたいのか」とまで言われました。でも同じことを東大准教授の小泉悠さんが言うと「さすが軍事評論家」となるんですよ。少なくともその点については私と小泉さんの主張はほとんど同じだと思うのですが……。