「ウェブトゥーンエンタ、ナスダック上場後初の業績…第2四半期の営業損失1,084億ウォン」 2024.08.09 11:06

ネイバーウェブトゥーンの本社であるウェブトゥーンエンターテインメントが、今年第2四半期に1,000億ウォンを超える営業損失を出した。
キム・ボムスがSMエンターテインメントの株価操作問題などで拘束・起訴され、混乱が続く中で発表されたカカオの2024年第2四半期業績。
引き続き注目されるピッコマの売上は、前四半期に続き、前年同期比で減少。

為替レートの変動によるウォン換算収益ではなく、円ベースで見ても、前年同期比で売上が3%減少。
カカオはこれを「IPミックスの変化による売上貢献度の違い」と説明しているが、結局のところ、ここ数年『俺だけレベルアップな件』などカカオ系の作品をもとに
日本でアニメやゲームを展開したものの、前四半期に続き、ピッコマの売上増加には全くつながっていないことが改めて明らかになったのではないか。

数年前、「韓国ウェブトゥーンが日本市場を席巻」するような記事が出た頃から、確かにウェブトゥーンが日本で一定の認知度を獲得したのとは別に、実際の
日本のウェブやメディアでの露出が乖離しているという指摘があった。そして今となっては、そういった記事を書くのもますます難しくなってきたように感じる。

LINEマンガやコミコは、ピッコマほどの売上を確保できていない状況で、日本のウェブコミック市場全体は着実に成長している。
この事実は何を示しているのか。
日本の出版社やウェブコミックプラットフォームの多くは非上場企業のため、決算を公開していないのが幸いと言えば幸いだ。
もし公開されていたら、今の厳しい状況を数字としてよりはっきりと認識せざるを得なかったのではないか。

あれほど誇らしげに語られていたウェブトゥーンの代表作『俺だけレベルアップな件』をアニメ化し、OTTランキングの順位を上げても、日本の漫画のように
原作の収益にはつながらなかった(売上への影響なし)。

LINEマンガやピッコマの海外市場での売上が下落し続けているため、もはや「韓国ウェブトゥーンが世界を席巻」といった記事を書くことも難しくなった。

それに対して、日本が後発で作ったウェブコミックプラットフォームは着実に成長を続けている。
(続く)