地上では60代、空中では70代が…韓国、山火事鎮火も高齢化対策急がれる
中央日報日本語版 4/22(火)

1日午前、江原道原州市山林庁山林航空本部ヘリコプター係留場。山火事消火作業を終えて帰ってきたS−64ヘリコプターの洗浄作業の真っ最中だった。
「超大型消防ヘリコプター」に分類されるS−64は8000リットルの水を運びながら最高時速213kmで飛行することができる。 高圧噴射装備も備わっている。

だがS−64は韓国には7機だけしかない。 このうち2機は整備のため慶北山火事に投入することができなかった。
山林庁の主力消防ヘリコプター(KA−32)も29機中8機が「開店休業中」だ。
米国がロシア−ウクライナ戦争以降、ヘリコプターメーカー(KumAPE)を制裁対象企業リストに入れたため部品の供給が円滑ではないためだ。

もっと大きな問題は装備の老朽化だ。 山林庁ヘリコプターのうち使用年数が20年を超過したヘリコプターが33機(70%)、30年以上が12機(25%)だ。
地方自治体がリースした消防ヘリコプターも事情は似ている。 今回の山火事で墜落したヘリコプター2機は機齢がそれぞれ30年・44年の老朽機種だ。

リースヘリコプターのほとんどは70代前後の高齢者が操縦しているというのが山林庁関係者の説明だ。(後略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/db44c466a36a82f3f1edb8a5f631203bac308af9

韓国の山林庁はベトナム戦争時の米軍で活躍したスカイクレーンS-64ヘリを保有しており、今回の大規模山林火災でも活躍。
https://pbs.twimg.com/media/EvPfpX8VgAQpKcB.png

なお1992年にはエアクレーンはシコルスキーからS-64の型式証明と製造権をエリクソン・エアクレーン社が購入した事で、シコルスキー社から
切り離され、民間用重輸送ヘリとして長らく生産を続けており、そのうち7機を韓国山林庁が消防防災ヘリとして購入。

でもやはりこの手の大型ヘリは整備性に難があり、機体設計も古い為稼働率も低いらしい。

それに山林庁の主力防災ヘリの旧ソ連製カーモフ32は、90年代に金欠だったロシアの足元を見て対ロ債務の現物弁済として買い叩いた機体であり、
今はそれも機体の老朽化と補修部品の欠乏で稼働率ダダ下がり。