危険外来生物であるアフリカマイマイは、生食どころか手で触るだけでも危険な寄生虫(広東住血線虫)に
感染しかねないヤバい代物だが、同様の寄生虫持ちのナメクジを度胸試しのつもりで酔って丸飲みした
オーストラリアの若者が、脳を寄生虫に冒され全身がマヒし、結局8年後に死亡していたりする。

触らないで! 「広東住血線虫」に注意 アフリカマイマイなどに寄生 豪でナメクジ食べ男性死亡
琉球新報 2018年11月08日

オーストラリアで8年前にふざけてナメクジを食べ、寄生虫「広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)」が原因で髄膜脳炎を発症し、
昏睡状態に1年以上陥り、体にまひが残った20代後半の男性が2日、亡くなった。

広東住血線虫は、沖縄県内の広域に生息するアフリカマイマイやカタツムリなどからも多く検出されている。
県内の感染症例数は他府県と比べ圧倒的に多く、2000年には全国初となる死亡例も確認された。
専門家は県内でも感染する危険性があるとして、むやみに触れないよう警鐘を鳴らしている。

広東住血線虫症はネズミのふんを餌とするアフリカマイマイなどを介して口や皮膚から体に感染する病気で、体に入るとめまいや吐き気、
手足のしびれ、髄膜炎などを引き起こし、最悪の場合は死に至る。
琉球大学大学院医学研究科、寄生虫・免疫病因病態学講座の當眞弘准教授によると、1969年に全国初の感染症例が沖縄で確認されて以降、
全国で約70例が確認され、うち7割超の50例以上が県内で発生したものだったという。 感染症例が県内に極端に偏る理由は分かっていない。

アフリカマイマイは食用として台湾から沖縄に持ち込まれ、主に県内に生息。 台湾でも症例が報告されている。
當眞准教授は「広東住血線虫はマイマイやネズミを介し沖縄に持ち込まれ、県外にも広まった可能性が高い」と分析する。

予防策として
(1)ぜんそくや夜尿症の治療と称してナメクジなどを摂取しないこと
(2)アフリカマイマイやカタツムリはむやみに触らない、触ったらしっかり洗う(3)野菜や果物を生で食べる場合は流水で十分に洗う―
などを挙げ、「特に好奇心の強い小さい子どもは注意が必要」と注意喚起した。(後略)