ザポリージャ再稼働の準備の兆候なし、IAEA関係者が語る -Reuters

ロシアがウクライナのザポリージャ原子力発電所を自国の電力網に接続しようとしているとの報道についてウクライナが不満を表明したことを受け、国連の原子力監視機関の当局者は29日、ロシアが同発電所の再稼働を準備している兆候はないと述べた。
ロシアが保有するザポリージャは、欧州最大の原子力発電所である。

IAEAのラファエル・グロッシ事務局長は3月、ロイター通信に対し、いまだ実現が困難な恒久的な停戦が実現すれば、数カ月以内に同原発の原子炉6基のうち1基を再稼働させることが可能になるかもしれないと語った。

しかし、そのためには発電所への水供給と外部電力の供給を増やす必要がある。発電所の最大の水源である近隣のカホフカ貯水池は、2023年にダムが爆破されたことで空になって以来、水不足が懸念されている。

その結果、ザポリージャでは井戸が掘られることになったが、その水は原子炉が停止している間は原子炉内の核燃料を冷却するのに十分な水を供給するが、再稼働した場合には十分ではない。
「原子力発電所は主な冷却水源を失ったため、システム全体が当初の設計通りには機能しない」とIAEA当局者は述べた。
「(原発稼働時の)水の消費量は冷温停止時と比べて桁違いに多い。簡単かつ迅速な解決策は見当たらない」と両氏は付け加えた。

https://archive.md/c5naE
https://www.reuters.com/business/energy/no-sign-preparations-restart-zaporizhzhia-iaea-official-says-2025-05-29/
カホフカダムとセットで考えないと復旧できないってことかな。