NATO、ウクライナ資金を新たな支出目標に含めることを検討 -Bloomberg

1ページの宣言は防衛費のみに焦点を当てており、5,000語以上に及びウクライナへの長期的な安全保障支援の約束も含まれていた昨年の声明とは大きく異なる。

事情に詳しい関係者によると、声明と首脳会談自体(オランダ国王との夕食会と防衛費に関する単独の作業セッションを含む)が短いのは、ドナルド・トランプ大統領と同盟国の間で公の場での争いが起こる可能性を抑えるためだという。

匿名を条件に話した関係者によると、NATO事務総長マーク・ルッテ氏は、加盟国間で少なくともGDPの5%を国防費に充てるという合意を成立させ、トランプ大統領に勝利をもたらすことにサミットの焦点を当てている。また、NATOへの米国の全面的な関与維持も目指すという。

今回の声明で特に注目すべきは、ウクライナが軍事同盟に参加する可能性が欠落していることである。これは過去の首脳会談で大きな議題となっていた。昨年キエフに約束された400億ドルの支援も、再び議題に上がっていない。

声明では、ロシアは欧州大西洋地域の安全保障に対する「脅威」と認識されている。これは多くの加盟国が求めていたものの、当然のこととは考えられていなかった点である。しかし、ロシアはウクライナ侵略国とは認識されていない。以前はロシアによるウクライナ侵略の「決定的な支援者」とされていた中国については言及されていない。

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https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-06-10/nato-seeks-to-include-ukraine-funds-in-new-spending-target