ウクライナ戦争終結に向けた協議が「進展」した後、米国外交はクレムリンの試練に直面 -CNN

当初の28項目からなる米国の和平提案の中で最も「問題のある点」の一つは、 ウクライナが憲法に謳われているNATO加盟の願望を正式に放棄するという条項だった。

しかし、CNNの情報筋によると、交渉担当者らは、NATO加盟国とモスクワが直接交渉しなければならない取り決めを通じて、ウクライナが米国主導の西側軍事同盟に参加することを事実上禁じられるというシナリオの可能性を議論したという。

「ウクライナは、法的意味でこの願望を公式に拒否するよう圧力をかけられることはないだろう」と情報筋はCNNに語った。

「しかし、米国がロシアと二国間で合意すべき事項がある場合、あるいはロシアがNATOから多国間で何らかの保証を得たい場合、これはウクライナを意思決定プロセスに関与させるものではない」と情報筋は付け加えた。

問題となっている分野のもうひとつは、ロシアに併合されているがまだ征服されていないウクライナ東部のドンバス地方の領土をウクライナが明け渡すという、28項目の米国和平提案にも盛り込まれたクレムリンの要求である。

「ロシアに管理権を明け渡すという考えは、ウクライナの防衛力を著しく弱め、さらなる侵略の可能性を高め、ウクライナの能力を著しく低下させることになるため、範囲外だ」と情報筋はCNNに語った。

「しかし、それは憲法条項を守り、ウクライナの安全を維持する潜在的な方法がないことを意味するわけではない」と情報筋は付け加えた。

しかし、情報筋は、この問題は「あまりにもデリケートだ」として、具体的にどのような選択肢が議論されているかについては言及を拒否した。

https://edition.cnn.com/2025/12/01/europe/us-ukraine-talks-russia-war-analysis-intl-hnk