参政党の神谷宗幣代表は6日、動画配信サイト「ニコニコ生放送」の党首討論で「これからの戦いは人工知能(AI)とかドローンになるでしょうから、日本のプロゲーマーを集めて、ドローン部隊をつくって」対応すべきだと述べた。戦闘の実態や日本の地理的特性を踏まえて議論する必要がある。

すでにロシアのウクライナ侵略の戦場でドローンが多用される。前線に大量の小型の自爆ドローンを投入するウクライナがゲーム好きの若者をドローン部隊で活用し、戦果を上げたという報道もある。

無人で攻撃できるドローンは味方の人的被害や精神的負担を減らせるため、将来の戦闘はドローンが主流になるとの指摘がある。

陸上自衛隊もすでに戦場などで情報収集に使う非攻撃型ドローンを運用する。攻撃型ドローンを導入する計画もあり、前線の隊員が携行できる軽量型や、車両で運搬し一定の航続距離があるタイプを検討する。

ただ小型ドローンは航続距離が短い。戦闘に使うならば兵士が前線まで運び込む必要があり、味方の人的被害のリスクも伴う。ゲームのように安全な場所で画面を見ながら操作するイメージと異なる。

陸自の関係者は「ゲームのように人を殺すという発想は倫理上問題がある。ゲーム感覚だと軽々しく発言すべき話ではない」と話す。