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モンゴロイドへの差別はある 非差別ではない

コサック集団からモンゴロイド的外見が消失していった背景には、ロシア社会におけるモンゴロイド系民族への構造的差別が影響している可能性がある。

歴史的にコサックは、スラブ系、テュルク系、タタール系、モンゴル系などの混成軍事共同体として形成されたが、帝政ロシア以降の同化政策により、スラブ系との混血が進行し、文化的・外見的にロシア人と同化していった。特にモンゴロイド的外見は、社会的に「他者性」や「低階層」と結びつけられやすく、婚姻市場や軍内部で不利な扱いを受ける傾向があった。

ロシア社会では、モンゴロイド系男性が経済的・政治的に差別され、軍隊内では制度的ないじめ(デドフシナ)の標的となり、婚姻や子孫の再生産に不利な状況が蓄積された。モンゴロイド系女性も、同民族内の低階層男性よりもスラブ系男性との婚姻を選好する傾向があり、結果としてモンゴロイド的形質が次世代に継承されにくくなった。

このような人口動態的淘汰圧と社会的同化の重なりにより、コサック集団からモンゴロイド的外見が徐々に消失していったと考えられる。これは単なる文化的変化ではなく、差別構造が外見的多様性にまで影響を及ぼした事例といえる。