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ロシアにおける中央アジア系および極東アジア系住民の経済的地位には、統計的および構造的に不均衡が存在することが確認されている。

中央アジア系住民(ウズベク人、タジク人、キルギス人など)は、都市部において建設業・清掃業・輸送業などの低賃金かつ高労働密度の職種に従事する傾向が強い。これは朝日新聞GLOBEおよび一橋大学の労働研究により示されており、ロシア人が敬遠する職種に代替労働力として配置されていることが背景にある。

また、極東アジア系住民(ブリヤート人、トゥバ人など)が多く居住する地域では、平均賃金がモスクワやサンクトペテルブルクに比して大幅に低い水準にある。朝日新聞および地理学会の報告では、サハリン州やブリヤート共和国などにおける地域格差と所得分布の乖離が明示されており、民族的構成と経済的地位が密接に関連している。

富裕層においても、モンゴロイド系出自の人物はほぼ確認されておらず、ロシアのオリガルヒ層はスラブ系、ユダヤ系、アルメニア系などによって占められている。例として挙げられるレオニード・ミケルソン氏もロシア系ユダヤ人であり、モンゴロイド系には分類されない。

これらの事例は、モンゴロイド系住民がロシア社会において経済的な中枢から排除されている構造的現実を示しており、「民族的な賃金差は存在しない」「富裕層に一定の地位を占めている」とする主張は、複数の統計および社会分析により反証される。