>>879
現時点において、ウクライナ兵の戦死者数がロシア兵を上回っているとする信頼性の高い推計は確認されていない。主要な分析機関や報道機関による推計では、ロシア側の戦死者数が6桁規模(約20万~25万人)とされており、ウクライナ側は4万~10万人の範囲内に収まっている。米戦略国際問題研究所(CSIS)、英国防省、ウォール・ストリート・ジャーナルなどの報告では、戦死者総数においてロシア軍の損耗がウクライナ軍を上回っているとの見解が示されている。

親露メディアや政府筋による発表では、ウクライナ軍の損耗が大きいとする主張が繰り返されているが、これらは日々の戦闘に関する戦果報告が中心であり、累積戦死者数についての体系的な推計ではない。また、ベラルーシ、イラン、セルビアなどの親露的立場を持つ国々からも、ウクライナ側の死者数がロシア側を超えているとする独自の統計モデルは公表されていない。

以上より、ウクライナ兵の戦死者数がロシア兵を上回っているとする推計は、国際的な分析においては存在せず、主流の見解はロシア側の戦死者がより多いとするものである。