>>373
艦砲射撃のためだけに作るにはコストが高すぎるから。砲弾は確かに安いが海から届くごく限られた範囲でしか攻撃できないし、精度にも限界があるので、航空機による空爆や巡航ミサイルがある時代には見劣りするんだよね。誘導砲弾使うと結局高つくし。

アメリカは湾岸戦争ぐらいまでアイオワ級戦艦を艦砲射撃要員として維持してたがやっぱり維持コスト高いから退役した。
じゃあ装甲や航行能力を妥協した艦砲射撃専用の船を作ればいいじゃんって発想は昔からあってモニター艦という艦種。
第二次大戦ぐらいまでは戦艦クラスの主砲を小船に載せたモニター艦が作られてて上陸作戦の支援なんかをしてたが、そのあとはそういうのは航空機の仕事になって強襲揚陸艦や空母に取って代わられて消滅した。大戦で軍艦をたくさん作ったからモニター艦みたいな用途が限られる艦からリストラしたという事情もある。

まあ、今の軍艦が艦砲射撃やらないかといえばそうでもなくて今の駆逐艦にも1門程度艦砲が残ってるのは、ミサイルを使うまでもない用途に便利に使うため。
少し前まで「もう非対称戦ばかりでガチ戦争なんで起きないんじゃないか」という雰囲気があり、やや大口径長射程の火砲を搭載して艦砲射撃能力を高めるトレンドがある。
むしろ艦砲射撃ごときにイージス艦使うのもったいなくないかという考えから沿岸域戦闘艦という現代のモニター艦みたいな艦船が作られた。しかし対艦ミサイルにやられないようにステルス性とか求めたらかなり高価になってしまって少数しか建造されてない。
そんな現代において日本が多機能護衛艦(DEX)という艦を開発してもがみ級FFMとして完成した。これはなかなかうまくいったらしく開発中の後継艦と合わせて24隻作る計画でオースストラリア海軍も導入するとしている