>>774

ロシアと欧米の冷戦構造が維持されることで、ロシアの国際的な影響力は限定され、経済的・軍事的な拡張が抑制される。これは日本にとっても安全保障上の安定要因となる。
仮に西側がロシアと和解し、制裁を緩和すれば、日本企業もロシア市場への再進出を迫られる可能性がある。しかし、ロシアは法の支配が弱く、技術流出や契約リスクが高い。進出すれば政治的リスクに晒され、進出しなければ市場シェアを失うという板挟みになる。
冷戦構造が続くことで、日本はロシアとの経済的な関係を限定的に保ちつつ、西側との信頼関係を維持できる。これは技術保護、外交的安定、企業活動の予測可能性の面でも合理的な選択肢である。
感情論ではなく、国益とリスク管理の観点から見れば、ロシアとの緊張状態が一定程度続くことは、日本にとってむしろ好ましい。