ゼレンスキー大統領:ロシアはウクライナを占領できないが、国境は武力で回復できない
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ゼレンスキー大統領は、ロシアがウクライナを占領することは決してないと述べたものの、キエフが現在、国際的に承認されている領土のすべてを軍事力で回復することはできないことを認めた。
ニューヨークで米国当局者との会談に先立つ記者会見で、ゼレンスキー大統領は、外交、国際社会の制裁、そして安全保障の保証が国を守る鍵であると強調した。
「ウクライナが今日、武力によって全ての領土を完全に回復することはできないことは、我々皆が理解している。彼らには十分な力がなく、我々にも十分な力がない。したがって、社会と国民が何を信じているかについて議論するとき、今日、外交的道こそが殺害と損失を減らし、戦争の道よりも迅速であると私は考えている」と、My-Ukraineチャンネルはゼレンスキー大統領の発言を報じている。

大統領は、ウクライナの安全保障を3段階に区分した。
ウクライナ、米国、欧州で製造された兵器を備えた大規模なウクライナ軍の維持。
NATO加盟国との首脳レベルでの合意により、ロシアによる新たな侵攻の際にウクライナを支援する態勢を確保する。
対ロシア制裁と、凍結されたロシア資産をウクライナの戦後復興のために活用する。

ゼレンスキー大統領は、1994年の核兵器放棄後にウクライナを脆弱な状態に置いたブダペスト覚書の再発を防ぐため、「主要な欧州諸国と米国」から法的拘束力のある安全保障保証を求めていると強調した。
「我々はブダペスト覚書もミンスク合意も求めていない。真剣な文書を求めている」と大統領は述べた。