イギリスが実証頑張ってくれたおかげでGCAPが設計できてよかった。
DSI、デルタ翼、フラッペロン、ラダーベーターなどの機体の空力要素もGCAPと同じ
構成だしウェポンベイまであるから日本にはなかった完全なGCAP実証機になりそう。
すでに地上実証の成果もGCAP設計に活かされているみたいだしね。

「この飛行実証機は、テンペスト戦闘機の開発、およびイタリアと日本が共同で進めている
グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)の一環として開発中の3つの実証プログラムの
うちの1つです。GCAPにおけるその他の主要な実証プログラムには、ボーイング757型機
エクスカリバーの飛行試験機や、ロールス・ロイスとIHIによる動力システム(エンジンと
発電システムを組み合わせたものを含む)の開発があり、この開発にはイタリアのアビオ
・アエロが最近参加しました。
2022年11月から2023年2月にかけて英国ブリストルで実施されたエンジンとダクトの
地上試験では、エンジンの再加熱状態、およびパイロットがエンジン出力を急激に上昇
させるいわゆるスロットルスラムとリスラムの試験が行われました。この研究により、
ロールスロイスはテンペスト戦闘機の吸気口と歪み耐性ファンの開発に不可欠なツール
セットを検証することができました。これらは、開発中の次世代GCAPエンジンの特徴
となる予定です。
他の航空機開発プログラムと同様に、BAEは地上試験装置を用いて航空機の構成要素を
評価していますが、これらの装置をサイロ化せずに連携させるハイブリッドアプローチを
採用しています。これにより、飛行制御ソフトウェアとオープンアーキテクチャシステムを、
計画中の三重飛行制御システムやコリンズ・エアロスペース社製の飛行制御アクチュエータ
などの実際のハードウェアやコンポーネントと連携させることができます。現在実施中の
試験では、3組のフラッペロンとラダーベータ垂直安定板用の4つのアクチュエータを試験
しています。」