アルジャジーラは7日、ハマス指導部筋の情報として、米国が仲介している「戦争終結」交渉で「ハマス代表団はイスラエル人人質の釈放をガザ地区からのイスラエル軍からの完全撤退と関連付けることを要求した」と報じた。「最後の人質の釈放はイスラエル軍のガザからの最終撤退と同時に行われなければならない」と強調したという。また、「最終的な停戦とイスラエル軍の完全撤退には国際的な保証を得る必要がある」と主張した。

■コメント:「人質の全員解放」の後、イスラエルが「段階的に撤退」するというトランプ20項目計画では、戦争が終わらず、ジェノサイドが続くという危惧や懸念はハマスだけでなく、ガザ住民、さらに国際社会も共有するものである。イスラエル国民の3分の2以上も、人質の解放のために戦争終結を求めている。

問題は、トランプ政権に「戦争終結」のためにネタニヤフ首相に「完全撤退」を受け入れさせ、それを実行させ、ガザで続いているジェノサイドを終わらせる意思と対応力があるのか、ということ。日本を含め、国際社会が人質とガザ市民の生命を救うために、イスラエル軍の「完全撤退」を強く求め、集団的な行動を取るべきである。