>>213
「国際的なレアアース競争 問題は労働力と採算性」
レアアース、レアメタル自体の市場規模って実は非常に小さくて上目に見ても10億ドル規模でしかないそうな。
だが参入には最善でも50億ドルの投資と10年の歳月が必要なんで、露も含めた資本主義世界(目先の四半期の利益と利益率と株主利益の最大化が全て)ではほぼほぼ無理なんよ。
10年後にアウトプットが出てきても物凄く高くついていて商売にならないし、儲けが出るまでまだ何年も耐えなきゃならない。
中国は上流のコストの安い鉱山から下流の製品まで抑え、人件費や諸々のコストの安い時期に技術開発も諸工場も作ったし独占したんで
商売として成り立っているのだ。もう一つ指摘するとレアメタル、レアアースというのは単独で抽出、精錬するものもあるが、
多くは別の金属の膨大な量の精錬過程でごく微量が取り出される。この「別の金属の膨大な量の精錬」も巨大なポイントでここでもそのロジとコストと販路が問題になってくる。
僅かなレアアース、レアメタルのために、莫大なコストを掛けて別の金属を大量に精錬しちゃうわけでこれを誰がいくらで買ってくれるのさ?問題が生まれてしまう。
試乗には中国製のずっと安いその金属が何時でも欲しいだけ買えるのに誰が買ってくれるのさ?問題だな。
いくら金がかかってもいいというのも解決法なんだが、まだまだ問題があって(1)レアメタル、レアースにかかわるあらゆる特許は中国が握ってる問題(2)レアメタル、レアースにかかわるノウハウを持つ人材も米欧日ら側(おそらく露にも)にはほとんどいない問題がある。
だから中国以外の需要国が”欲しいけど自分ではどうにもならない”とのたうち回っているわけだ。