■チャンネル数とスピーカーの選び方6
★ブックシェルフとフロアスタンディング(別名トールボーイ)
スピーカーが2Wayなら高域はトゥイーターユニット、中低域はウーファーユニットが担当
3Wayなら高域はトゥイーターユニット、中域はミッドレンジユニット(スコーカー)、低域はウーファーユニットが担当します。
https://jp.pioneer-audiovisual.com/homeav/knowledge/img/sp_way.jpg

スピーカーはウーファーサイズが大きくなるほど低い周波数まで再生できます。8<10<13<15<16.5<20cm
というサイズに比例して再生可能な低域周波数も低くなり、音のスケール感や迫力がアップします。

また、ウーファーサイズを大きくしないで、低い周波数まで再生することも可能です。
スピーカーの箱(キャビネット)を大きくする事で低域レンジと量感は増えます。

複数のウーファーユニットを同時に鳴らす事でも低い周波数まで再生する事が可能です。
1<2<3個と数に比例して再生可能な低域周波数も低くなり量感も増えます。
トールボーイはこれらの特性を利用してブックシェルフより低域が出るように作られています。

低音再生でメリットのあるトールボーイですが、デメリットもあります。
マルチchシリーズのスピーカーは、同シリーズのトールボーイもブックシェルフも低域以外は同じ音質です。
しかしトールボーイの価格は、同シリーズのブックシェルフと比べ1.5倍~3倍もします。

またブックシェルフに比べユニットやバスレフポートから出る低音が増えるので、低音の制御が難しくなり
安い製品ではキャビネット強度/構造の問題で、量は出るが低解像度な低音だったりします。

狭い部屋で使う場合や後ろ・横壁から距離(50cm程度)が取れない場合は
一部の低音が強調されたり、反射音の影響でボワボワしたり、
余計な低音が中高域の音にも悪影響を及ぼしクリアな音を得るのが難しくなったりします。

さらにユニットが上下に分散しているので、近距離で使用すると音の纏まり感が弱くなります。

どうしても低域の再生周波数を伸ばしたいならメリットはありますが、同じ予算でさらに上位クラスの
ブックシェルフを買うこともできます。同額で上位クラスのブックシェルフを買った方が音質は確実に良いです。