将棋連盟を二分する羽生と渡辺の陣営は互いに軍を形成し、
もはや開戦の理由など誰もわからなくなった盤面規模の戦争を100年間継続していた。
その“百年戦争”の末期、渡辺軍の一兵士だった主人公「藤井聡太」は、
味方の基地を強襲するという不可解な作戦に参加させられる。
作戦中、聡太は「AI」と呼ばれる渡辺軍最高機密を目にしたため軍から追われる身となり、
町から町へ、星から星へと幾多の「戦場」を放浪する。
その逃走と戦いの中で、陰謀の闇を突きとめ、やがては自身の出生に関わる更なる謎の核心に迫っていく。